2019年 春ドラマ
「わたし、定時で帰ります。」
今さらだけど、印象に残っている個人的な感想を書き留めておきたいと思います。
以下、ネタバレも含みます。
目次
定時なのに帰れない
全体を通して、会社員だったら、きっと誰しもが感じることが描かれている印象だった。
「定時で帰る=空気が読めない、自分のことしか考えていない悪」みたいな慣習は、まだまだ根付いている会社が実際問題としてあると思う。
社会人として働く者にとって、疑問に感じてしまう場面にぶち当たることも少なくない。
そうやって古い考えに縛られて、自分のプライベートの時間まで犠牲にして。
それらが積み重なって、酷いところまでいくと、やがて過労死で命を落とす人だっている。
会社の人間関係
ドラマを観ていて思うのは、「今時、そんな人いる?」って感じだけれど、確かに、やたらと昔は大変だったアピールする先輩はいた。
それに、色んな世代が働いている職場で、まあ考え方が古い人はいるよね~って感じ。
ドラマ内で出てきたセリフが、いかにも。
会社だけの人間になるな。
人生を楽しめ。
色んな人と会え。
世界を広げろ。
転職して変わった私の生活
私も、今は定時で即帰るようにしている。
もはや出勤した時から、仕事が終わった時のことを考えてる(早い)
でも、時間を決めて集中した方がメリハリができるし、効率良いし、仕事の能率も上がる。
前の職場はダラダラ残業を続けているような会社だったから、今は仕事とプライベートのバランスという点においてはしっかり取れていると思う。
あと、ドラマ内で仕事終わりに行きつけのお店があるように、職場を離れた場所で社外の人との交流が生まれるとか、視野が広がることは必ずあると思う(そして小籠包が食べたくなる)
本当に、生きていくうえで無理はするべきじゃないよ。
正確に言うと、多少は無理をする時も必要なのかもしれないけれど、心が壊れるほどにまで無理はするべきじゃない。
我慢したり、頑張り過ぎる性格な人ほど無理し過ぎてしまうから、本当に程よく生きたい。
残業する人と、定時で帰る人
社内には、いつも残業している人もいると思うけれど、仕事が出来る人ほど残業しないと思う。
でも、仕事が早い人ほどタスクを振り分けられるから、仕事ができる人ばかりに負担が集中してしまうのも事実。
だからこそ、今、抱えている案件を共有することが大事。
「仕事はチームでするもの」
本当に、働く上での本質だと思う。
「定時で帰る」といっても、仕事だから全てが思い通りに行く訳ではないし、絶っ対に定時で帰れるかどうかはその時の状況にもよるけれども。
私が仕事を辞めた後の転職先では、総じて、みんな早く帰る職場環境だったし、仕事ができる人ほどメリハリをつけるのが上手いと思う。
働く人の数だけ、それぞれ抱える悩みがある
会社にも、働く人の数だけ、それぞれの立場に置かれた状況の人たちがいる。
ある程度キャリアを積んだ人、仕事と家庭を両立する人、新人の頃の葛藤。
板挟みにされるつらさとか、上司からの理不尽な要求とか。
社会に出て働いている人なら、あるよね~って頷けるし、誰しもが経験するであろう苦悩や葛藤を描いているドラマだなと思った。
生きることに対して絶望しそうになる
私が自分と重なったのは、才能もないし、夢もないし、楽しみもない。
「仕事の目標とか、向上心とか。将来の夢なんてない」という、エンジニアの同僚の話。
分かるわ~(激しく同意)
私も20代前半の頃までは、貪欲なエネルギーも少なからずあったけれど、月日の経過とともに、徐々になくなっていく。
成長したい意欲はあるけれど、昔みたいに仕事に対して、そこまで求めなくなってしまった。
でも、社内に気になる人の存在がいると、それだけで日々の仕事の原動力になるのは間違いない。
結衣ちゃん、いいな~。
中丸さんみたいな彼氏いたら言うことない。
でも、向井理演じる種田さんが、機転利くし、仕事できるし、格好良すぎて!!
結衣ちゃん含め、誰かがミスしても責めない人間関係だし、素敵な職場環境だなって思う。
仕事をはじめ、人生って上手くいかない時もあるよね~。
言われた通りにやってみても、直ぐになんて変わらないし、もう自暴自棄になって塞ぎ込みたくなってしまう気持ちも分かる。
でも、変わりたいという気持ちがある以上、少なからず成長はしていると思う。
「やりたいことって、別に大きな夢とか目標じゃなくても自分が楽しめることだったらなんでもいいんじゃないかな」
この主人公のセリフが突き刺さった。
向井理がとにかく格好良い
向井理がイケメン。
各所に根回ししたり、随所で完璧。
本当に、変な人とは付き合わない方が無難。
そんなモンスタークライアントを相手に、「肝心なことは言わない方が上手くいくこともあるんだよ」って!!
私も会社を辞めて、できることなら独立したい人生だった。
会社辞める=起業とか独立って、よく見るけれど、並大抵のことじゃないし、維持し続けていかなきゃならない。
自分と重なるなって思ったのは、私も会社辞めて、でも孤独で誰かと話したいとも思っていた。
どんなに完璧に見える種田さんでも、短所まで知り尽くしている結衣ちゃんの言葉を受けて、「まあ、いいよ。言われないと分かんないから」って!
向井理の器が大きい!!
言ってること正論!
格好良い!社内恋愛したい!!!(自重)
仕事が立て込んでいて、忙しい時期に「お前は無理すんな」って!
ちょっと、しつこいほど書くけど、向井理が格好良すぎる!!
仕事できるし、フォローしてくれるし、
職場にあんな素敵な人がいたら仕事にならなi(ry
もう、優しい~~(;;)
回を増すごとに、向井理のイケメンっぷりが炸裂する!!
自分らしい働き方とは
兄には「仕事しかない。それって本当に幸せなことなんでしょうか?」…深いなあ。
弱いから壊れたんじゃない。
無理をして働き続けたら誰にでも起こりうること。
「でも、みんながやっているのに自分だけがやらない訳にはいかない」
社会に出て働くって、本当にこういうところなんだよね。
その塩梅を取るのが難しかったりもする。
仕事で追い詰められると、自分でも気付かないほど無理をし過ぎてしまったり、どうしようもないところまで来てしまったりするものなんだよなあ。
「自分らしい働き方」って、本当に大事だと思う。
働き方改革が叫ばれている現代において、もっと見直していかなきゃいけない課題でもあると思う。
人それぞれ限界だって違うし、得意・不得意なことだってある。
最終回
直前になって婚約破棄だなんて、精神的にツラいなあ(;;)
他人だけど、他人事のように思えない…。
私たち働く世代にとって、結婚とかも結構大事なターニングポイントじゃないですか。
何度も書いているけれど、このドラマを通して、誰しもが重なる部分ってあるよね。
外注先が倒産したりして、結構一大事な状況。
上司の福永さんが仕事上で立場的に追い込まれる状況になるのは、これまでの仕事振りから見ていて、そうなるのは当然と言えば当然。
でも、一体どこで間違えてしまったんだろうと立ち返ることだってある。
なんかそれぞれ抱えているものがあるし、当事者にしか分からないことだってある。
改めて、向井理、仕事が出来る人だな~(もはや役名じゃない)
結衣ちゃんも、それぞれの立場の人のことを考えて行動できる良い人。
上司に仕事の案件を降りて貰うって、かなり言いづらいと思うけれど、それがお互いのためなんだよなぁ、とも思う。
「心身ともに健康じゃないと幸せも感じられない」
っていうのは、生きていく上での根本だとも思う。
種田さんは、仕事ができるからこそギリギリまで自分を追い込んで、限界まで働く。
でも、命を懸けてやるものじゃないって、本当にその通りだとも思う。
自分には仕事しかなくて、例えどんなに責任ややりがい、立場等があっても、無理してまで引き受けて完遂させるにも、その限度があるよねっていう話。
共通して言えるのは、現場で起こっていることこそが全てだと思う。
社長の言葉を借りると「会社のために自分があるんじゃない、自分のために会社がある」んだって。
これまで私は会社を辞めてきたけれど、簡単にそうできない人だって世の中には沢山いる。
大事な人が倒れてしまったら
大事な人が倒れてしまったら、気が気でないだろうなと勝手に心配してしまう。
社員を守れる会社が本当に良い会社だと思う。
社会で働くって簡単に上手くいくことばかりじゃないし、難しいことばかりだけれど、それでも一人ひとりが少しでも生きやすいような、より良い社会になって欲しいと思うばかり。
種田さん、怒ってるけど心配してるし、たまに垣間見える優しさがもう堪らない!!!
あんなに言っても休んでくれない人が、ずっと側で付き添ってくれてたんだよ。なんだよそれ!!
お互い、大事な人を心配しているからこその言動だよね。
もう、良きドラマ!!
結婚が破談になって、一時はどうなることかと思ったけど、向井理がいてくれて良かった(;;)
人はなんのために働くのか?
出した結論が、分かんないw
でも「よく飲んで、よく食べて、ぐっすり寝て、これからもみんなと元気に働きたい!」って。
大事。それが何よりも大事。
生きている以上、色々悩んだり、苦しいことも沢山あるけれど。
私の人生も、まだまだこれからだと思って生きていく!!!
最後のシーン
「決まった時間内で利益を出す方が、よっぽど難しくて挑みがいがある」んだって。
そして、「うち来れば?」って、サラッと言ってくれる向井さん。
「一緒に住もうって言ってんの」
このセリフにやられた世の女性は、きっと私だけじゃないと思う。
とにかく向井理が格好良かった!!
働き方について考えさせられたり、共感できたりして、面白かったし、とにかく良いドラマだった~~~!!
原作は、こちら。
ドラマとはまた違った結末になっているので、比べてみるのも面白いかもしれないと思います!