やりたいことが分からない、見つからない。といった不安や悩みは、ある一定の人が抱えている問題だと思います。
私自身「やりたいこと」を模索しながら生きていて、このブログのコンセプトととしても掲げています。
そんな中、色んな人に聞いてみてまわったり、本を読んでみて得た知識や、気付いたこと、考えについて書いていきたいと思います。
目次
「やりたいこと」とは
私自身、10代の頃からやりたいことなんて何もありませんでした。
周りには、憧れの職業になりたい!とか、将来的には自分のお店を出したい!と言っている友人もいて、「これがしたいから」という明確な目標を持っていることが非常に羨ましくもありました。
目標に向かって頑張るためのパワーがあったり、なにかに力を注げるエネルギーがあることって素晴らしいし、非常に大切だとも思います。
でも、その一方で、夢中になれるものがない私にとっては、どこか他人ごとのように捉えていた部分さえありました。
やりたいことに対する考え方
「やりたいことがない」という悩みについて、関わる身近な人生の先輩たちに相談してみても「そのうち見つかるよ~」と言われるだけで、直接的になんの解決にもならず、ずっとモヤモヤしていました。
人は、明確な目標がないから、目の前のタスク(課題)でさえ頑張れないという部分があるのも事実です。
しかし、実際問題、「やりたいこと」を一生懸命、探しているうちは、なかなか、これだ!!!というものを見つけることは難しいと思います。
知っておきたいのは、今現在、やりたいことが見つからない大人も沢山いるという事実です。
それほど壮大というか、やりたいことなんて、明確に持って生きている人の方が少ない気さえしてきます。
私より圧倒的に大人の人間がそう言っているのだから、「人間のやりたいことなんて、そう簡単に見つかるものじゃないんじゃないか」という考え方もできます。
中には「一生を掛けて、やりたいことを見つける」という考え方も、沢山の本には書いてあります。
ある意味、本を読んで、自分の世界を広げるのもひとつの方法です。
夢があっても挫折する
私の場合、やりたいことがない中でも、探しているうちに「これがやりたい!」と思って、専門学校への進学を決めたつもりでいました。
でも、実際に授業で学んでいるうちに、次第に本当にやりたいことじゃないということに気付いてしまって、結果的に挫折してしまいました。
もう少し詳しく掘り下げて言うと、専門学校なので、基礎知識をひと通り学ぶのは当たり前なのですが、授業の中には、大して興味を持てないことがあったり、全然ワクワクしなかったり、苦手な作業が入っていることに対して、やりたくない!という気持ちの方が大きくなっていきました。
講師の先生からは「本当に好きじゃないと続けられない」とは言われ続けていました。
それを初めは分かったつもりでいましたし、「好きなことを仕事にできるなんて素晴らしい!」とすら思っていました。
ただ、現実問題として、実際に好きなことの専門分野で仕事として生計を立てていこうと思ったら、とてつもなく大変な困難が待ち受けている訳です。
困難も乗り越えるのというは、確かに素晴らしいことです。
でも、言葉で言うほど綺麗なことばかりではありません。
特に見習いの頃の収入なんて無いに等しい世界で、事業が軌道に乗るまでは割りに合わない薄給、深夜にまでおよぶ激務が待ち受けています。
寝る間も惜しんで作業するなんて、現実的に考えて私には無理だと思いましたし、それほど突き詰めてやっていく強い覚悟もありませんでした。
だからこそ「本当に好きじゃないとやっていけない」というのは、そういう意味だったのかと、やっと分かりました。
本当に好きな人は、それを努力だとも思わずにやってのけるのだと思います。
クリエイターとも呼ばれる人たちは、寝食を忘れるほど没頭しています。
趣味がない私からすれば、没頭して取り組めることがあることが心底、羨ましかったです。
そこで「ああ、本当にやりたいことじゃなかったんだ」と、やっと気が付きました。
自分の思いは、そこまで本気じゃなかったといえば、そうかもしれません。
そもそも、やりたくないという気持ちの方が勝っている時点で、仕事にして一生食べていく気にはなれていない、と言った方が正しいです。
学校も途中で辞めるか悩んでいた時期もありましたし、今まで、ずっと「これをやりたい!学びたい!」と思っていただけに、余計にやりたいことを見失ってしまった感じもありました。
でも、考え方によっては、もっと年齢を重ねてから「やっぱり向いてなかった」と落ち込むよりは、この時点で気付けたのはラッキーだったかな、とも思います。
私にとっては、生涯の仕事にするよりも、趣味として関わっている方が正直ラクだし、好きでいられて、ちょうど良いということに改めて気が付きました。
仕事となる以上、自分の嗜好や価値観を押し付けるのではなく、相手の求めるものを提示しなければならないというのも分かってはいたつもりでしたが、仕事である以上、どこかで「やらなければいけない」という義務が生じてしまうのも事実だと思います。
「好きなことを仕事にする」ということは、綺麗な言葉に聞こえて、とても難しいということに身を持って実感しました。
やりたいことがないことを認める
やりたいことがないことの解決策として、ひとつは「やりたいことがないのなら、それでもいい」と認めてしまうこと。
そういった考え方があっても良いと思います。
〇〇になりたい!という夢があったとして、確かにそれはキラキラしているように見えるし、目標があることは素晴らしいことかもしれません。
でも、その目標を達成するためには、途方もない費用や時間が必要かもしれません。
自分が「やりたいことがない」ということに絶望するよりも、考え方によっては、膨大な努力や時間を費やす必要もなければ、下手に後悔せずに済んだと受け取ることもできます。
そう考えると、少なくとも、今の自分はやりたいことがないのであれば、無理に見つける必要はないとも思います。
そのためにも、まずは、自分の思いや考えに素直になるということが大事です。
今は、やりたいことがなければ、それでも良い。
その時その時で、やりたいことがあったら、インスピレーションを大事に生きてみるのも良いと思います。
そういった意味では、思った時に行動することこそがベストだと思います。
世間一般的に、若いうちにやっておいた方がいいという一面があるのも事実ですが、人は思った時に行動を起こすのに、遅すぎるなんてことはないと思います。
無意識に周りの人間と比べてしまう
それに「周りと比べても仕方ない」ということ。
小さい頃から言われてきた聞き慣れた言葉で、当然のことのように聞こえますが、そんなの当たり前だ、と頭では理解していても、日常生活の中で沢山の人と関わりながら生きていると、他人に振り回されてしまうことは少なからずあります。
ましてや、SNSが発達した現代において、他人の言動や意見に、いちいち左右されたり、色んな情報を目にするたびに、心がブレてしまうことだって、大いにあります。
だからこそ、大切なのは
「自分の中で、ブレない心を持つこと」です。
自分より幸せそうな姿を見ていると、羨ましく感じることもあるかもしれないし、他人が妬ましく思ってしまうことも出てくるかもしれません。
そんな時に忘れないでおきたいのは、
「意識を内側へと向ける」ということです。
結局、人間なんて、ないものねだりなのだと思います。
自分に持っていないものを他人が持っているからこそ、羨ましく感じてしまいます。
もっと自分自身に目を向けたり、在るものにフォーカスした方が、間違いなく幸せになれます。
やりたいことを探すには
それでも、やっぱり生きる目標が欲しい。
そもそも、やりたいことが見つからないというのは、自分の中で、その選択肢を知らないからだと思います。
私は、周りに興味がなかったり、考え方が冷めていると自覚しているほどですが、世の中には、まだまだ知らないことが沢山あります。
だからこそ、常にアンテナを張ることが大切だと思います。
今だったら、身近な例で挙げると、とりあえずインターネットで情報収集をして、実際に行ってみる、やってみる!
それこそが自分の糧になることだってあります。
ただ、私の場合は、みんながやっているからという理由で、全くやったことのないことに流されて挑戦してみても、自分の中で腑に落ちないというか、しっくり来なくて、結局、長続きしない。ということが多いです。
でも、実際にやってみることで、自分が本当にやりたいこと、そうでないことが明確にもなるので、何事もやってみるのは悪くないとも思っています。
そうやって成功や失敗体験を積み重ねていくことによって、自分に合っていること、好きなこと、向いていることや逆に向いていないこと等が分かってきて「私」という人間がより明確になり、形成されていく気がします。
具体的な方法
あとは、身近なことで挙げれば、ブログを書いてみるのも効果的だと思います。
このブログのタイトル「会社、辞めます。」は、私自身が無職の際に時間だけは有り余って、これまでを振り返るといった意味も込めて立ち上げたブログです。
ネット上に溢れているような上辺だけの情報ではなく、実際にあった出来事や仕事での経験談、転職事情など、社会に出るという現実について、私が感じたことについて書き残しています。
普通に生活していると、ただ、流れ去っていく日々も、ブログをやっていれば”投稿する”という、ひとつの目標ができます。
大袈裟かもしれませんが、それが毎日を過ごすための目的になっている部分はあります。
やりたいことを見つけるために
「やりたいこと」というと、大それたことに聞こえるかもしれませんが、やりたいことって、本当は、もっとシンプルだと思います。
些細な「好きなこと」から発展すること。
頭で勝手に難しく考えすぎてしまっているところもあるかもしれません。
「やりたいことを探す」ということにおいて、よくある「自分が好きなことを紙に書き出す」という手法も有効的です。
ただ、実際に私も何度かやってみましたが、やりたいことを見つけるための解決策には直結しなくて、1回書くだけで、すぐに解決できる問題でもなかったりします。
でも、やっぱり好きなこと、本能的にやりたいことって、自分の中にこそあると思います。
それを踏まえたうえで、何度も落とし込む作業というか、繰り返し行なう作業が必要になってくるのだと思います。
それを見つけるために、時間も掛かるのかもしれません。
そんな簡単に見つけられるものではないし、ネットで検索したり、本を読むだけで答えが見つかったら苦労はしません。
でも、そのためのヒントは、そこらじゅうに転がっているかもしれません。
なによりも自分で動いていくことこそが大事だと思います。
最後に
結果的に、いくら遠回りしたとしても、経験して自分には向いていないということが分かったからこそ、次に前進するための一歩を踏み出すこともできます。
少なくとも、自分にとっては選ぶべきじゃないことを分かっていると、今後は避けることもできたりします。
その感覚や知識を養うことによって、自分自身が
惹きつけられるものも、より鮮明になります。
一つひとつを大事にすることによって、見えてくるものは必ずあります。
魅力を感じられることが明確になると、それだけ自然とチャンスや人に出会えることも増えます。
自分で体験して、得た知識と経験こそが自分自身を形成するための糧と財産になります。
そのために、少なくとも「やってみないことには分からない」ということだけは分かります。
「やりたいこと」って、ついてきた結果だとも思っています。
思わず、時間を忘れるほど取り組んでいたこと、気が付いたら、自然と夢中になっているもの。
どんな人間でも、自分に向いていることは必ずあるとも言われています。
意識なんてしていなくても、それがやがて積み重なって、実現したいことになっているのかもしれません。
私は、高校受験、高校卒業後の進路、就職活動に、結果的に繰り返している転職活動。
様々な場面で人生の岐路に立つたび、模索してきましたが、今は、いい意味で肩の力を抜いて、私らしくいられることが大事だと思っています。
結局、答えは自分の中にあるのだと思います。
周りの環境や、関わる人間関係など外的要因も含めた「自分」という存在は、他の誰でもない唯一無二の存在です。