社内ニートから転職活動を行なう際に、書類選考や面接での返答に困るのが自己PRや退職・転職理由です。
社内ニートは、毎日、出社しているにも関わらず、仕事が与えられず、やることがない社員のことを指します。
前向きな転職がしたいにも関わらず、具体的な実績がないため、転職の場でどう説明すれば良いのか分からないことも多いです。
今回は、社内ニートが転職活動を成功させるためにできることを書いていきたいと思います。
社内ニートの自己PRの仕方
履歴書や職務経歴書を書く際に「自己PR」が必要になってきます。
しかし、ずっと社内ニートの職場に居ると、仕事の実績がないのがネックになってきます。
とはいえ、企業に必要な人材だと思って貰うためにはアピールできるような成功体験を述べる必要があります。
ただし、自分が一切携わっていないような嘘をついてもバレてしまうだけです。
事実に基づいた事柄を上手く言い換えて、脚色して述べることが大切になってきます。
一人で考えてみても答えが出ない場合は、転職エージェントを利用してみるのもお勧めです。

自己PRの一例
仕事で大した実績のない社内ニートでも、自己PRとして以下のように挙げることで選考が通るようになりました。
これらは、次の職場でも活かせそうであれば、アピールポイントにもなります。
■ 計画性がある
現場が動きやすいように日程の段取りを組んだり、事前に手配を掛ける等スケジュール管理を徹底いたしました。商品発注や納期を確認したり、事前のアポ取りを怠らないようにしました。先のことを考えながら、前もって段取りを組むことで当日スムーズに作業を進めることができました。
■ コミュニケーション能力
依頼に来られるお客様は現在どのように不満があり、改善したいのか。要望を詳しく聞き出し、わからない部分は担当者に伝えて普段から報告、連絡、相談を心がけるようにしました。お客様からの連絡や情報を共有し、何度か交渉を重ねて、商談をまとめることができました。
■ 創意・工夫
商品が展示してあるだけでは特徴がわかりにくい部分があると感じたので、展示してある全ての商品にPOP広告を付けました。いかにお客様の目をひき、一目で商品の良さを伝えられるかということを頭に置いて取り組んだ結果、そこから興味を持ってくださり話が広がるお客様も増えました。
社内ニートの退職・転職理由の答え方
転職する時に必ずと言っていいほど聞かれるのが退職・転職理由です。
本音は現状に不満があるから転職したいのだと思いますが、大前提として前職(現職)や上司の悪口はNGとされています。
社内ニートの場合、本音は暇過ぎて仕事がなかった。ということかもしれませんが、正直に言ってもあまり理解して貰えなかったり、本人に問題があるのではないのか?と悪い印象を抱かれてしまうこともあります。
そもそも面接では、
- 仕事への姿勢が甘くないかどうか?
- 周囲と打ち解けていけそうかどうか?
- 周りの人や環境のせいにして、不満を抱きやすくないかどうか?
などを見極められていると思った方が良いです。
また、面接官が退職・転職理由を聞く意図として、
- またすぐに辞めてしまわないかどうか。長続きしそうか?
- トラブルを起こさないかどうか?
- 退職理由と志望動機に一貫性があるかどうか?
などの背景があります。
退職・転職理由の方向性として、要約すると、スキルアップやキャリアアップに向けて、前の会社ではやりたい仕事ができなかったので、目標を実現するための転職だということを伝えることが大切です。
そのため、退職・転職理由は、あくまで前向きに述べることが重要となってきます。
もっとスキルアップしたい、さらなるステップアップを目指して(募集職種の)仕事がしたい!等、とにかく前向きな理由にすると良いです。
現状だと業務として従事できる幅が限られていた等、自分だけでは努力しても実現できない要因を述べ、どうしようもない環境だと思って貰えることが大事になってきます。
さらに、転職することによって実現したいこと、どうなりたいか。を明確にする必要があります。
働く上で、何を重視しているのか、やりがいを感じる時やモチベーションとなるのはどんな時なのか等を述べます。
御社でなら、それを実現できると感じたと説明することができればスムーズです。
志望動機から逆算して、転職理由に一貫性があるように説明すると有効的です。
退職・転職理由の一例
一例として挙げると、
社内で振り分けられる業務が決まっており、もっと幅広い業務に携わり、自身が培ったスキルを活躍できる場で活かしたいと思ったからです。
具体的に募集職種の内容を述べ、実務経験を積むチャンスが欲しい、新しい環境で頑張っていきたい等、前向きな気持ちを前面に押し出すと良いです。
さらに、業績を上げたり、実力に応じた評価を認められたい。正当に評価されることができれば、仕事へのモチベーション維持にも繋がるという旨を伝えます。
そこで、御社のサービスや製品を実際に使ってみた感想を述べたり、志望動機に繋がる内容を洗い出します。
御社での業務でさらに向上していけるように努力したい。等と伝えることができれば、退職理由と志望動機が一貫していると言えると思います。
面接の場では、書面からは読み取れない人柄を見ている傾向にあります。
企業が求める人物像に適しているかどうか、会社に入社して活躍してくれそうな人材かどうかを見極めています。
前向きな意見を述べると、必ず評価してくれる会社は出てくるはずです。
普段の空き時間の過ごし方を聞かれたら
面接で、あまり仕事でやることがないという旨を伝えてしまうと、主に空き時間は何をしていたのか?と聞かれることがあります。
嘘をついても見抜かれてしまう傾向にあると思います。
実際は、暇で持て余した時間が圧倒的に多いかもしれませんが、自分なりに努力したという姿勢を見せることが大切になってきます。
例えば、仕事で必要な勉強をしていた、業務の効率化を図るためマニュアルを作成していた、エクセルでのデータ管理を徹底していたなどが挙げられます。
社内ニートの職場は、仕事でろくに経験も積めないので、なんのスキルも身に付きません。
今はまだそれでいいのかもしれませんが、いずれ限界がくると思います。
数年後、歳だけ取って、なんの経験もないまま会社を出たら、世間の目はもっと厳しくなるばかりです。
私は、少しでも若いうちに転職活動に励んだ方がいいとは思います。
やりたいことがない場合の転職
社内ニートの職場は辞めたいけれど、次にやりたいことが明確にない場合もあると思います。
私自身、転職して特別やりたい仕事があった訳ではありませんでしたが、今の会社を辞めたいということだけは明白でした。
私が転職エージェントを利用してみて言われたのは、仕事での共通点を探すことと、自分にできることを探すことでした。

現実問題として、キャリア・経験を積んでいないと、選考の時点で落とされてしまうことも多々あります。
できることとして、未経験でも可能な求人を探すことや、共通点を探すことが大切になってきます。
条件が合えば、求人を紹介して貰えることもあります。
転職エージェントを上手く使うことにより、自分にできることやアピールする材料を見つけたり、企業の考え方を知ることができます。
転職サイトの求人閲覧とエージェントサービスが同時に行えるdoda(デューダ)は大手企業の取り扱いが多いです。
学校を卒業して3年以内の第二新卒であれば、第二新卒エージェントneoや、マイナビエージェントが親身になって相談に乗って貰えます。
さらなるキャリアアップを目指したいなら、サポートが手厚いJAC Recruitmentも非常に参考になります。
いずれにしても、何をしたいか?明確でなければ転職活動は上手くいかないことも多いです。
自分一人で考えていてもゴールが見えなかったり、どうやって説明すればいいのか行き詰ることが多いです。
誰かに話を聞いて貰うことによって、精神的に気持ちが楽になったり、言われて気付くきっかけになることもあります。
その上で自分には何ができるのか?活かせることを売り込むことが大切になってきます。
まずは、できることを強みに変えて転職すると良いと思います。
最終的に、転職エージェントからの紹介でなくても、自分で探した求人の面接でも活かすことは可能です。
転職エージェントは主要都市での求人の取り扱いが中心ですが、こうした求職者向けの転職サービスは積極的に活用していくべきだと思います。
物事を始めるのに遅すぎるということは決してないと思います。
今の職場にとどまるべきか、次の仕事が決まってから辞めるべきか、他にやりたいことに挑戦してみるのか。
少なくとも、もっと色んな経験をした方が良いということだけは言えます。

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