会社を退職して失業すると、やるべきことのひとつとして健康保険を国民健康保険に切り替える必要と、国民年金保険を免除申請しに行く必要があります。
どちらも管轄の市・区役所で簡単に手続きを行なうことができます。
私は何度か転職を繰り返し、そのたびに役所で手続きを行なっているにも関わらず、疎かにしてしまっていて、手続きが遅れてしまったことがあります。
今回は、退職時に忘れないようにしておきたい手続きについて書いていきたいと思います。
国民健康保険への切り替え
社会保険から国民健康保険へ切り替える場合、通常2週間(14日)以内に申請が必要になってきます。
もし、国民健康保険を納めていなかった場合、遡って支払う必要が出てきてしまいます。
※ 退職後に行なう健康保険については、以下のサイトにも分かりやすくまとめてあります。

保険料を納めないリスク
国民健康保険に加入しないと、健康保険証を持っていないため、病院へ行った際に3割負担で済む医療費の支払い額が全額負担となってしまいます。
私は、病院にさえ行かなければ、健康保険証を使う必要もないと思っていました。
でも、そういう時に限って病院へ行かなければならないケースが発生してしまうこともありました。
後から申請することも可能ですが、あらかじめ健康保険証が手元にあった方が安心だと言えると思います。
身の周りでは、国民健康保険は納めていないという人がいて、数ヶ月程度なら乗り切れるのかもしれませんが、保険料を滞納して督促状が届くと最悪、差し押さえになったり、高額請求されてしまう可能性が出てきてしまいます。
滞納してしまうと、延滞金まで掛かってきてしまうそうです。
つくづく私たちが納付しなければならない税金は高いと感じているのですが、納税は国民の義務とされているだけあって正しい知識を身につけておくことが大事だなと身を持って実感しています。
減免・免除申請手続きの手順
国民健康保険への切替をするためには、住んでいる市・区役所の窓口へ申請をしに行きます。
この時、国民年金保険の免除申請も同時に行なうことができます。
※ 国民年金保険については、失業者には免除制度があります(受給する年金額を増やすために追納することも可能です)。
詳しい内容は、日本年金機構のサイトに載っています。
申請に必要なものは、以下の通りです。
健康保険被保険者資格喪失証明書、退職証明書、離職票のうちどれか1通
健康保険被保険者資格喪失証明書とは?
このような書類で、働いていた会社または、年金事務所から発行して貰うことができます。
退職証明書とは?
このような書類で、働いていた会社で発行して貰うことができる書類です。
離職票とは?
このような書類で、退職後10日前後でハローワークが会社に交付し、そのあと個人宛てに送られてくる書類です。
必要な書類を提出し、窓口で必要な書類を書き、申請自体はこれで終了です。
国民保険証の受け取り手続き
数日程度で保険証の交付通知書が自宅へ届くので、口座振替をするためのキャッシュカードを持参して再度、役所へ出向きます。
同様に窓口で手続きを行なうことで、国民健康保険証が付与されます。
あとは、口座振替(自動引き落とし)の登録を済ませて完了です。
※ 減免に必要な書類の用意ができていない場合でも、手続きだけ先に済ませておけば、後から必要な書類を郵送して提出することも可能でした。
注意点
・減免を受けようとする月の納期限までに申請が必要になってきます。
・申請があった月以降の保険料が減免の対象となります。
保険料の目安
国民健康保険料は、前年1月~12月の所得などをもとに今年度の保険料(今年4月~翌年3月まで)が計算されることになっています。
減免の申請は、年度ごとに必要になってきます。
私の場合、国民健康保険だけで月々約3万円も掛かってきてしまいました。
減免を受けて、約1万円以内に納まる計算になりました。
人によって違いますが、国民健康保険だけで、月々2万〜3万円は掛かってきます。
会社で加入している社会保険も高いと感じがちでしたが、健康保険や厚生年金保険など、いかに会社に守られていたのかと実感します。
最後に
再就職が決まり、社会保険に加入するため国保を脱退したい時は再度、役所へ行き、手続きが必要になってきます。
特に初めて会社を退職することになって社会保険から国民健康保険に切り替える場合、どのように手続きを行なえがいいのか分からないことも多いと思います。
つい忘れてしまったり、知らなかったということや、後回しにしがちになることもあるかもしれませんが、早めに手続きを済ませておく方が得策と言えそうです。
少しでも参考になれば幸いです。
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