仕事を探すにあたって、自分に向いている職業は一体、何なのか?と考えることも多いです。
私自身、よくある適職診断(マイナビ転職)を受けるたび「事務職」に当てはまることが多く、その傾向としては、几帳面、規律性や協調性がある、物事を正確に進めることができる等がありました。
あまりにもその傾向に当てはまることが強いので、自身でもそうなのかなぁ……とは思っていました。
ただ、私は実際に事務の仕事に就いてみて、自分が向いていないということだけはよく分かりました。
今回は、自身の経験をもとに、改めて分かったことや、感じたことを書いていきたいと思います。
事務職の適性とは
そもそも、世の中にどんな職業があるのかも大して知らなくて、その中から自分に合った職業を選ぶことの難しさは有ると思います。
その点、事務職といったらどんな会社にも存在するので、求人を見掛けることも多いです。
一般的に事務職に必要だと言われている適性は、几帳面、主体性、正確性、PCデータ処理能力、縁の下の力持ちとしてサポートすることが好き、臨機応変な対応、周りと上手くやっていく協調性や柔軟性、相手が必要としていることを先回りする気配り、ホスピタリティ(おもてなしの心)、コミュニケーション能力などが挙げられます。
しかし、適性検査では向いていると診断されても、絶対に当てはまる訳ではありません。
ずっと座っていることが苦にならない
事務職なので当然ですが、勤務時間中はずっと座って仕事をするデスクワークです。
私はこれまで接客業をしていたのですが、ずっと立ち仕事で、動き回ることが当たり前でした。
特に、お客様が来ない暇な時間が苦手なのに、事務職のように長時間ずっと同じ姿勢で座っているというのは苦痛でしかありませんでした。
体力を使う仕事ではないので、そういった意味で事務職はラクなのかもしれませんが、まず、パソコンに長時間向かっているのが苦痛じゃないことが必須だと言えると思います。
パソコン操作に抵抗がない
事務職に就く以上、最低限、パソコン操作に抵抗がないことが挙げられます。
求められるスキルは会社によって違いますが、パソコンの基本操作さえできれば未経験でも雇って貰える企業は幾らでもあります。
実務経験が全くなくても、周りの先輩から教えて貰えたり、Excel・Word・PowerPoint等で分からない操作があった場合は、その都度ネットで検索して調べることも可能です。
私は、スキル以前の問題として、パソコンをずっと操作していると、肩凝りや腰痛になったり、1日中座りっぱなしで足が浮腫む傾向にありました。
また、同僚もそうでしたが、デスクワークを続けていると、ほとんどの確率で視力は下がります。
ただでさえ普段の生活の中でスマホを操作する時間が長いのに、就業時間中もパソコン画面をいじっているとなると、目が休まる時間の方が少なくなってきます。
事務職を続けていると、こうしたリスクはあります。
数字に苦手意識がないかどうか
例え、几帳面だと診断されても、個人的には数字が羅列してあるのを見るだけでも苦手です。
特に、桁数が長いと途中で分からなくなったりするし、根本的な話として数字を扱うことが不得意でした。
もし1桁でも数字の単位が間違っていたら、その些細なミスが会社の損益に関わることになるので、大変なことになりかねません。
確認作業を繰り返すことは、必要不可欠です。
数字を取り扱うことも出てくる事務の仕事は、自分が数字に対して不得意ではないかということも非常に重要になってくると思います。
単調な毎日が続いてもコツコツ継続できる
臨機応変な応対が求められるとはいえ、基本的には単純作業を繰り返すルーティンワークです。
それでいて、決してミスは許されません。
事務の仕事は、正確にやって当たり前だと思われています。
感謝されることは少ないうえに、間違えた時に、上層部から凄く追求されるので、それがプレッシャーにもなります。
それでも集中力を絶やさずに作業しなければならないですし、そういった意味で、コツコツ作業を正確に続けられる人が向いているのだと思います。
成果主義ではない給与
基本給は会社にもよりますが、全体的に事務職は薄給であることも多いです。
正社員としての昇級制度があっても、アップする金額は僅かで、何年も継続して働き続けたとしても、将来的に給与が上がる見込みは低いことも多いです。
特に、一人暮らしをしていると家賃や光熱費は月々掛かってきます。
私は最低限の生活さえできればいいと思っていましたが、決して余裕のある生活ができている訳ではありませんでした。
事務といっても幅広いので、経理や貿易事務など専門のスキル(簿記や英語など)を身につけておくと、どこへ行っても使えますし、給与もそれなりに高いです。
最後に
事務職に就いて、改めて感じた適性としては、細かい作業に取り組んだり、地道にコツコツ積み上げるのが得意な人、人のサポートをするのが好きな人にとっては向いていると思います。
ずっと座りっぱなしが辛いという場合は、来客対応など比較的動きのある事務職を選択すれば良いと思います。
就職活動をするあたって、働かないと生活できないため、どこかで妥協しなければならない部分は出てくるかもしれません。
現に私がそうだっただけなのですが、続けられない仕事に就いても、転職を繰り返すことになってしまいます。
その経験が決して無駄になるとは言い切れませんが、ある程度、仕事内容について理解しておいた方が良い部分はあると思います。
何事も、やってみなきゃ分からないといえばそれまでですが、少しでも事務職の仕事について参考になれば嬉しく思います。
参考までに、業界最大級の求人数を誇る転職サイトdodaには福利厚生が整った会社も数多く取り扱っています。
さらに、個別に相談に乗って貰えるエージェントサービスも一緒についていて、無料会員登録するとスカウトも受けられるようになっています。