私は自分に向いている職業が分からないと悩んでいるので、これってどんな仕事なのだろう?と興味があったり、人の話を聞くのが好きです。
様々な職業の方と接することで、世の中にはこんな仕事もあるんだという参考にもなるので非常に面白いです。
職探しの段階で、人の話を聞くのが好きだという思いだけで、カウンセリングを行なう仕事にも興味がありました。
求人を検索してみたり、カウンセラーについて調べてみると、資格を要するものから未経験でもできそうなものまでありました。
今回は、私がカウンセラーの仕事に興味を持ち、応募してみたり、話を聞きに行ってみたけれど簡単なことではないと改めて気付いたことについて書いていきたいと思います。
目次
電話での相談役に応募してみたこと
まずは、オンラインで完結する仕事に興味を持ち、電話で悩んでいる人の悩みを聞くという相談役に興味を持ち応募してみました。
選考では、実際の悩み相談を想定して電話が掛かってきます。
選考の内容として、結婚を考えている恋人がいるけれど、その話を彼に切り出してみても一向に前向きな返事が返ってこないというものでした。
なにか相談を持ち掛けられた時、解決策を与えなければ!と考えてしまいがちです。
でも、相談者にとっては、話を聞いて欲しいだけの人もいます。
自分の中に持っている解決策を導き出すコーチングのような方法もあれば、自分にはない解決策を求めていらっしゃる方も数多くいらっしゃると思います。
行動を指示したり指導するようなティーチング、あるいは問題解決を目的としたカウンセリングなど、細かく定義すると、必要とされていることは実に様々です。
人生経験が豊富だと様々な話を自分の内側から引き出せるのかもしれませんが、どうしても自分に経験のない分野においてはアドバイスが難しいと感じることもあります。
なにより電話での対応だったので、電話が苦手な私には向いていないな。と思わずにはいられませんでした(何故やろうと思ったのだよという話ではありますが)。
待機時間は自分で設定することができるとはいえ、すぐに対応できるようにしておかなければならなく拘束時間が長いこともネックのひとつでした。
AGAカウンセラーという職業
今度は、対面でカウンセリングをする仕事にも興味があり、未経験でも可能なカウンセラー職にも応募してみました。
具体的には、AGA(男性型脱毛症)治療を行なう業界で、分野的に強く興味はないとはいえ、広い意味で医療の仕事には興味がありました。
医療機関を利用される方は、なかなか人には言えないような悩みを抱えていたり、治療薬を必要とされている方が多いと思います。
誰か人の役に立ったり、相手の悩みを聞いて問題を解決するという面で、サポートしていきたいと思っていたので応募にいたりました。
ただ、こういう仕事ってどうなんだろう?と思ってはいましたが、やっぱり自分には無理そうだと改めて感じるきっかけになりました。
脱毛カウンセリングを受けた時の感想
同時期に、脱毛サロンで働くスタッフさんと接する機会がありました。
多少、異なってくるのかもしれませんが、毛に関することだったり、カウンセラーとして通ずるところはあると思います。
顧客としてカウンセリングを受けている時に感じたこととして共通して言えるのは、1対1で長時間(約1時間~1時間半程度)にも及ぶ説明をしなければならないころ、同じ内容の説明を1日に違うお客様に何度もするのは想像しただけでも大変そうでした。
細かい話でいうと、スタッフさんがプランの説明をする際に、分割の金額内容やコースなどを全て頭の中で記憶していたり、顧客の方へ向けて文字が読めるように、文字や数字すべて上下逆転して書いて説明してくださる点に心底関心してしまいました。
私もやったことがありますが、説明をするのが下手だったり、どうしても上手くお客様の方に向けて文字が書けなかったりするので、単純に凄いなと感じました。
絶対に大変だろうなという思いと、私には務まらない気がしてなりませんでした。
AGAカウンセラーとしての適性
慣れによる部分も大きいのかもしれませんが、カウンセラーとはいえ営業要素が強かったり、接客の能力を問われる傾向にあると思います。
また、売上達成の目標である数字に追われることも多い印象を受けました。
私が無理そうだと感じた理由として、それがプレッシャーとなったり、特定のお客様との長時間のカウンセリングが苦痛になってしまいそうだと感じたこともありました。
さらに、面接の際にスタッフの方の滲み出る高圧的な態度が気になってしまいました。
利用されている方の意見を参考にしてみても、困っているお客様に寄り添うというよりは、いかに売上を獲得するかという強めの姿勢を求められる印象を受けました。
言い方は悪いかもしれませんが、相手に対して強く言えるタイプの方でないと務まらない気がしてなりませんでした。
受けておきながら何なのですが、やや方向性が違う気がしてしまいました。
どうしても向き・不向きがあると思います。
カウンセリングを行なうような仕事にも興味がありましたが、私は、もう少し自分にできそうなことをしようと思い直しました。
仕事の難しさと改めて気付いたこと
改めて、自分に興味のない分野の知識は深められなかったりすること、自分が本当に良いと思っていないものは相手にも自信を持って勧めることは難しいことに気付きました。
それにきっとお客様にも納得して買って貰えないことの想像くらいはつきました。
営業の仕事にしても自分が本当に良いと思っているものであれば勧める理由は分かるのですが、売上や利益のために自分がそこまで必要ないと思っている商品やサービスを勧めるのは私は罪悪感が湧いてきてしまいます。
提案する側の立場となった時に、相手の役に立つということを考えると、どうしても違うよな……と思わざるを得ませんでした。
とはいえ、自分の知らない分野のことを知れることは、単純に興味深いです。
誰かの救いになること
私自身、精神的に追い詰められる時期があり、苦しくなることがあります。
社会人として働いていると、理不尽なことも多く、抱えるストレスが積み重なって、なにかと疲弊しがちです。
私は、ついつい一人で悩んだり、抱え込んでしまうことが多いのですが、考えていることが同じような人に遭遇すると、それだけで共感したり嬉しくなったりします。
誰かが傍にいてくれたり、話を聞いてくれるだけでも随分と心が軽くなったり、自分は独りじゃないんだと安心することができます。
社会で働く人の疲れる気持ちが分かったり、生きること自体が絶望的だと感じる人の気持ちに寄り添うことができるのではないのかな?と思ったことがカウンセラーという仕事に興味を持ったきっかけでした。
でも人それぞれ悩みは抱えているはずで、死にたい!と思うほどの人が抱えている闇はとてつもなく深いです。
今まで積み重ねてきた負担を取り除いてあげることは、決して簡単ではありません。
相手の話を聞いているうちに、感情移入し過ぎてしまい、自分まで病んでしまうということだって大いに有り得ます。
一時的に話を聞くことくらいは出来るかもしれませんが、本当に解決になっているだろうか?とか、相手にとって本当に負担は軽減できているのだろうか?とか、答えは本人にしか分からない余計な心配までしてしまいます。
本当は心の中でモヤモヤを抱えていたままだったとしても、必ずしも本音を吐き出せる訳ではないと思います。
なぜなら自分がそうだからです。
相談したからといって、解決できる問題でもなかったりしますし、一時的に心が軽くなったとしても、根本的に治療をするのは難しかったりもすると思います。
いずれも直ぐに良くなれば苦労はしませんし、ある程度の時間を掛けながら徐々に解決していくしかないのかもしれません。

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