ネットワークビジネスの落とし穴-マルチ商法の勧誘体験談 前編-

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私は過去に2回、マルチ商法と呼ばれている勧誘を受けたことがあります。

しかも、一方の会社の勧誘の策略に見事にはまり、結構いくところまでいきました。

それぞれ違う会社の勧誘だったのですが、今後、私と同じように騙されないためにも、今回、実際に遭った体験についてかいていこうと思います。

長くなりますが、予めご了承ください。

騙されそうになった私が言うのもなんですが、自分は大丈夫だと思っていても、本当に気を付けて欲しいと思います。

現に、世の中には怪しい勧誘、商売というのが少なからず存在します。

もしかしたら、こういった類いの話って、人生、生きているうちに一度は誰しもが通る道かもしれません。

 

そもそもマルチ商法とは

組織に属する本人達はマルチ商法とは言わず「ネットワークビジネス」と総称して呼んでいます。

簡単にそのネットワークビジネスの概要を説明すると、MLM(マルチレベルマーケティング)とか、連鎖販売取引と呼ばれるもので、商品を紹介して下の階層を増やし、そのたびに報酬が発生するというシステムです。
よくねずみ講とも呼ばれていますが、正確には違うそうです。

組織からは、違う!ということを強調されますが、ニュアンスというか、まあ簡単に伝わるようにいうとイメージは大体そんな感じです。

まずひとつめは、かの有名なアムウェイ

きっかけは、飲み会で知り合った女の子に話を持ち掛けられたことです。

ただ、実はこの話を持ち掛けられる前から知り合いにやっている人がいたので、アムウェイの名前は聞いたことがありましたし、どんな商品を取り扱っているかということはなんとなく知っていました。

これまで、直接紹介されたことはありませんでしたが、こうして実際に話を持ち掛けられることになったのです。

まあ、やたらホームパーティーに招かれたり、勉強と称したセミナーに誘われたり、アムウェイの商品を取り扱っている店舗にも連れていかれたりしました。

それでも「やらない」という強い意志を持って、きちんと断ることができたのです。

幸い大きな被害にも遭わず、無事その仲間からフェードアウトしていくことができました。

しかし、忘れた頃に再び、また別の会社から違った勧誘を持ち掛けられたのです。

出会いは就活の合同説明会

社内ニート時代に就活をしていて、参加した合同説明会で出会ったのは、看護師をやっているという当時26歳女の子でした。

就職するために集まっている説明会だったので、そこで出会った人達と自然と意気投合し、話題はどんな業界で探しているの?ということになりました。

当時、私は一社だけですが、エステ業界を受けていたということもあり、美容業界に興味がある。ということを伝えると、その女の子から「私、美容関係の仕事もしているから、よかったら知り合いの人紹介できるよ!」と言われました。

こっちは仕事を探している身なので、そんな話を持ち掛けられると、本当!?と食いつきたくなるのも必至になります。

その場ではお互いの連絡先を交換をし、今度お茶でもしにいこうよ。ということになりました。

その後も、メールで「また今度ご飯行こう!」とかではなく、しきりに「お茶しよう!」と言われていたので、なんだか違和感を感じてはいたのですが、そんなに深く気に留めることもなく、まさか勧誘だと疑うこともしていませんでした。

それから、会うまで何度かメールでやりとりが続き「普段すごく忙しい人だけど、なんとか時間取って貰えたから!」とか、「先生、イケメンだから!」とか、特に聞いてもいないことを並べられ、なぜか期待値を上げるようなことばかり言われました。

待ち合わせ場所がファミレス

連れて来られた場所は、どこにでもある安いチェーン店のファミレスでした。

そこに現れたのは、いかにも仕事できます風に、スーツを着て、キャリーケースを引っ張っていた20代後半の男性。

今思い返せば、第一印象から信頼を得られるよう、スーツを着こなして、しっかりしているように見せられていたんだな、と思います。

散々イケメンだと言われていた彼ですが、まあ確かに外見はある程度整っていました。
でも勝手な偏見ですが、細身で、チャラそうだな。とは思いました。

この先生、有名な大学出てるとか、会社経営してるとか、とにかく、凄い人なんだよ!っていうポジションをうえつけられていた気がします(言い方)

そこで私と自称看護師は隣同士に座り、前にはチャラ男の構図。

飲食店などで、この構図で座っているのを見かけたら、間違いなく勧誘の話を持ち掛けられていると言っても過言ではないと思います。

そこで話を切り出されたのは、普段、自分が使っている化粧水や乳液がどんなに肌に影響があるのか知ってる?という会話でした。

通常、市場に出回っている化粧品を使い続けていると、どうなってしまうのか?
肌に及ぼす危険性についてだとか、自分の肌について知るための体験できる、等々。

そしてノートパソコンを開き、「ビジネス」について説明され始めました。

仕組み、報酬の成果、うんたらかんたら……。

そして、夢ってある?

と、自身のモチベーションが高まるようなセルフイメージを描かせられます。

さらに掘り下げて、やりたいことはある?とか、それを実現するために必要なこととは?といったような質問をされました。

人生において、満足を得るためには、3つ必要なことがあり、一体それはなんなのか?という問いを、考えさせるように投げかけられました。

そして、その答えは

お金、時間、人脈。

この3つが揃えば、人は満足できる暮らしを手に入れることができる。

例えば、私の場合、旅行に行きたいという夢があったとして、それを実現するための費用、休暇、一緒に行くための友人。といったように。

その後も、実際にこのビジネスで成功している人は沢山いる。
という話を聞かされ、私は​従順に黙って耳を傾け、頷きながらも静かに話を聞いていたのです。

マルチ商法という名のビジネスに惹かれてしまった理由

組織が言う「ビジネス」の話を持ち掛けられた時、私は、楽して金儲けをしたい!とか、とにかくお金が欲しい!という理由よりも、彼らや彼女らがポジティブな精神を持っているという面に惹かれてしまいました。

当時、会社では社内ニート状態だったので、毎日なんのやりがいもなく、ただ時間が経つのをやり過ごしているだけでした。

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会社に行っても、周りのみんなの会話は、給料上がんねえかなとか、いつまで続ける?とか、そんな愚痴や不満ばかりでした。

だからこそ、目標を掲げて頑張っている人が輝かしく見えたのかもしれません。

周りがどうしようもない環境だったので、余計に自分の知らない世界、そして、自分に持っていないものに惹かれていったのだと思います。

なにか自分の夢があって、それに向かって毎日を過ごしている。

それだけで私が今いる環境とは違ったし、そんな考えを持った人達が大勢集まっている。

そんな人達と一緒にいるだけで、自分自身もエネルギーを貰える気さえしました。

自分を変えたいという思いを利用される

私は元々人見知りな性格なので、知り合いも多くはなく、人脈を築きたい。

もっと色んな人と接して自分自身成長したい。

とにかく人脈を広げたい。という意思の方が強かったです。

これをやったらそれが叶えられるのかなーと、漠然と思うことはありました。

しかも成長したいっていう意欲を持っている人が一番伸びるとまで言われて、いっそう関心が高まるのは、無理もないです。

冷静に考えると、その弱みにつけこまれているんですけどね。

その後も話は延々と続き、気が付いたら、ファミレスに入ってから4時間か5時間くらいは経過していました。

……相当ですよね。

よく黙って聞いていたわ、自分。

望む生活を手に入れるための対価

そして最後に、よく分からない化粧品やらサプリメントやらの商品を一式揃えるための金額、ビジネスを始めるにあたって資金が必要だということを告げられるのですが、この時点でもう私は次第に洗脳されており、資金の金額を聞く前から最終的に、やらない理由がないな。という思考に陥ってました。

……もうこうなってくると、危険なんですけどね。

他人の言うことに耳を傾けられなくなったり、そもそも家族や友人には相談しないように仕向けられるので、考える余地を与えさせないんです。

そして、その金額が、27万8千円(端数がリアル)

今だったら、どう考えても高いって分かるのですが、なんか色んなものが麻痺していたので、正直、この数字を聞いてもピンときませんでした。

……バカなの?って感じですけどね。

お金のこともあるから、強要はしない。と言われました。

でも、お金ないんで……と言ったら、クレジットカードのローン機能もあるから。と言われました。
(さりげなく契約する方向に勧められている)

私のひと月の給料以上の金額にも関わらず、完全に相手のペースでした。

考えます。と言っても、簡単に帰して貰えそうな空気でもありませんでした。

二つ返事でやりますとも即答できずに渋っていたら、この話を持ち掛けた時、ほとんどの人は「やります」って答える。とまで言われてしまいました。

それを聞いて、逆にやらないと言う人はどんな人なのか尋ねてみると、自分で他にやりたいことがあるだとか、全体の1割くらいの人は最後まで話を聞かずに帰ってしまう、というようなことを説明されました。

改めて「やるのか、やらないのか」という選択肢を迫られ、全然前向きな展開ではありませんでしたが、私は上手く断れなくて、ついにその場でやりますと返答し、契約書に署名してしまったのです。

仮にも自分と立場が近い、隣に座っている子も同じようにやっているから。という安心感も少なからずありました。

あとから思いましたが、日本人って「みんなやっているから」に弱い一面もあると思います。

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